オーノキヨフミの今日このごろインタビュー
第5回目(2006.4.28 UP!)



2ndアルバム「Country Map」発
表の余勢も冷めやらぬうちに、2006年オーノキヨフミの快進撃はいよいよ始まりますよ。というわけで、久々にこのコーナーも更新。5月24日渋谷クアトロにて、通算3回目のワンマンライヴを控えているオーノキヨフミくんに現在の心境を直撃してまいりました。

さて、さて、どんなライヴになるのか? 期待に胸ふくらませてる方々も多いでしょうな。そんな方々にうってつけのサブテキストになれば幸いです。

ちなみに俺の場合、オーノくんと話すとついついアイドルの話とか、余計な話題を振りまくってインタビューの本題を見失いがちなんですけど、今回はきっちりと! まるで朝から稼動しまくりのみのもんたの如く、ジャーナリスティックな視点で語りまくってまいりました。つうわけで、最後までゆっくりとお読みくださいませ。



スズキ:つうわけで、今回はね、5月のワンマンに対する意気込みをね、聞いていきたいんですよ。

オーノ:おお。意気込みですね。もう、観てください!って感じですよ。

スズキ:当たり前じゃん。それは!

オーノ:今まで以上にね、お客さんに近づいていきたいって思ってるんですよ。だから「カントリーまぶだち」ってタイトルにもしたし。

スズキ:なるほどね。

オーノ:観てくれ!って感じです。だから。

スズキ:おう。ちなみに近況なんかも聞いてみたいんだけどさ。

オーノ:最近ね、ベース弾くのが最高に楽しいんです。

スズキ:あ、最近買ったっていってたよね?

オーノ:そうそう、買ったの。

スズキ:どうしたの? ポールマッカトニーに目覚めた?

オーノ:目覚めた。もう、なりたい!

スズキ:なんだろう? ポールマッカートニー最近はやってんのかな?「ポールみたいなことやりたい」っていってる奴最近多いよ?

オーノ:いや、俺は別にポールみたいなことをやりたいわけではないんだけど、ただ今までいつだって曲がスコーン!とできて「できたんです!」ってデモを持っていく時はいつだって楽器に引っ張られてたんです。例えば「平凡」の時はコンピューター、サンプリングとの出会い。新宿の時はFM7っていうソフトシンセとの出会いだったんですよ。で、今それはベースとの出会いなんですよ。
根本に、面白い楽器とか面白い音とかで自分の音楽を表現しようと思っているところは常にあって、それに加えて以前思っていた「バンドサウント以外の音で作りたいな」っていうところも最近はなくなってきて、楽曲作りっていうことに対してフラットになってきたんですよ。
考えてみたら、打ち込みの音楽ってものも僕はよく聴いてるんだけど、それ以上にバンドサウンドのものを聴いてきたんですよ。ビートルズもそうだし、ボブディランやサザンだってそうだし。いつだって基本はバンドサウンドがあって、それプラスなにかある。っていうのが結局聴いてて面白かったわけだし。
そのベースが、いままでこだわってきたことをフラットにしようと考えるキッカケになったというか。まあ、ベース買う前からそういう方向には向いてたんだけどね。
すごくかわいいベースでね。ベーシストじゃない俺がベースを買うのは勇気が必要だったのね。ベーシストだったら何本かあるうちの1本でもいいかもしれないんだけど、俺はそうじゃないから、これ1本買ったらもう他は要らない!ってくらいのベースが欲しかったの。

スズキ:ちなみにそれ、カタチはなに?

オーノ:66年のムスタング。この前ね、「魔法のiらんど」にものせたの。コレ。(と、携帯サイトを見せる)

スズキ:
あ!これいいじゃん!ビーチボーイズが使ってたやつだ。ブライアンウィルソンが使ってた。

オーノ:え!? そうなの! やたら音が良くてね。何も通さずに良い音がするんだよね。確かな音と確かな品質のものを探すのに隅倉さんとたけにいさんに手伝ってもらったの。
俺はベーシストじゃないから、ふつうのネックが長くてでっかいのは弾きづらくって、条件として「ネックが短くて音が良いもの」ってなると針穴通すようなことになってきちゃって。で、いろいろ探してたらムスタングってことになったんだけど、新品のものだと全然音が良くなくて。結局2人に協力してもらいながら町田の楽器屋まで行ったの。

スズキ:まあ、そのいきさつはすべてたけにいから聞いてるけどね(笑)。

オーノ:(笑)そうだろうな〜。たけにいさんもすげー弾きたいって言ってたしなあ。
いやね、俺にとって楽器は完全に趣味の世界だから楽器屋は何度行っても面白いのね。あと、4月入ってから割と余裕があったからストリングスの打ち込みの勉強をしてて。今までは独学で全部やってたんだけど専門書を買ってきて弦楽器の打ち込みの理論から何から全部叩き込んだの。それを今、ちょっと試してて。リズム楽器と弦楽器の組み合わせっていうのをね。

スズキ:なんかさ、話聞いてるとインナーな方向に行ってるような気がするんだけど…。

オーノ:そんな気するでしょ? ところがそれが行ってないんだよ。このインナーな方向に行ってそうなムードから外に向かおうとする時が俺一番外に向かってるんだよ(笑)。思い返せば今までずっとそうだったし。今ね、そんな気配が見え隠れしないでもない(笑)。結局俺、オタクだしね(笑)。

スズキ:結局音楽をやってるのが一番楽しい、と。

オーノ:そうだね。今音楽をやってる感があるね。実は今までね、音楽をやらされてる感がちょっとあったの。それは俺が勝手に思ってたんだけどね。実際やってたのに。でもそれが今、ちょっと昔の「やってる」って感覚にもどりつつあるの。今回のお題、ワンマンライブっていうのもそうなんだけど、あのね、オーノキヨフミの第3章。

スズキ:
え?! 第3章?! 第1章ってどこにあったの?

オーノ:
第1章は「平凡」から「君に太陽を!」の頃。で、第2章は「新宿西口摩天楼」から「Country Map」。で、これからが第3章(笑)。

スズキ:(爆笑)ターム短いな! それって全部で2年くらいじゃねーかよ!

オーノ:いやね、今まで恥ずかしいことを恐れてきた気がするんですよ。でもそういう思いというか呪縛みたいなものにとらわれずにやってみる、っていうことにこれから挑戦したいなと思ってて。

スズキ:じゃあ、その一歩が今回のワンマンだね。

オーノ:そうだね。今回僕が好きなクアトロだしね。「Country Map」引っさげて、おとしまえつけるぞ!みたいなね。

スズキ:なんのおとしまえだよ!(笑)

オーノ:いやいや、このライブみて始めてこのアルバム理解してもらおう、みたいな、ね? ライブは本当に骨の部分でしかやらないからね。そういう編成で挑むわけだし。
ちょうど「The JINJA」と一緒にやってきて1年だし、ライブはもちろん、今までレコーディングも一緒にやってきて、ライブのサポートバンドってだけじゃないものをみんなと一緒に構築できた1年だと思うから、その集大成と、オーノキヨフミという人間を見せたいの。
アルバムではキーボードなんかの音がフィーチャーされてるけど、ライブではキーボードはいないんです。誤解を招くことを恐れずにいうなら、CDで聴けるものよりロックバンド的というか。4人という最小編成で、CDであれだけいろんな音が入っているところを、できる限りフィルターをはずして、骨をむき出しにしてやるとどうなるか? っていうところをダイレクトに感じてほしいな、と思ってて。
前回のワンマンは「新宿西口摩天楼」の流れで突入して、カップリングの「練馬のうた」とかの楽しい感じもフィーチャーしたものだったんだけど、今回はそういう部分よりももっと無骨に、ストレートに、オーノキヨフミというものを表現するのを楽しんでほしいな、と思ってて。洗練されたアレンジとか構成、っていうライブよりも、今はもっと無骨なものがやりたくて。
もっといっちゃえば、CDどおりの音は再現できないけど、ライブは音だけじゃなくて、目に見えるものとか、その場の空気とか、身体で感じる音圧とか、そういうのが全部合わさってライブだから、そこでしかできないことを、ひたすら人間くさくやりたいと思ってます。

スズキ:オーノ君は面白い、とか、面白いこと喋るとか、そういう風に思われている部分はあるだろうし、それも多分オーノ君がいうところの人間性のひとつではある。でもそれはひとつでしかないもんね。

オーノ:そうなんですよ。そういうのを含めたパブリックイメージというか… なんかね(笑)特化した部分だけ見られがちなんですよ(笑)。「練馬のうた」とか、喋りの部分だとか。それはそれでいいし、それも俺なんだけど、それ以外に自分の歌を無骨に歌うことっていうのは、いままでずっとやってきたことなんです。東京にきたばかりの時とか、もっとさかのぼっていえばススキノで歌ってた時なんてそれしかなかった。それをもっと観てほしい、聞いてほしい、って今ようやくそう思うんです。

スズキ:これでようやく第3章のスタートだね。

オーノ:そう。そのスタートする瞬間を体感しに来てください!


(インタビュー:スズキダイスケ/KeyStation#)